ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

違和感

オリコンスタイルで実体験してみたいゲームというのがあった。1位がドラクエだったんだけど、理由のひとつに「綿密に作りこまれた」と書かれていてがっかりというか、違和感があるなぁと。TRPGも含めてRPGってのはあまり綿密には作りこまれていないことのほうが重要だと思うのだ。
あ、もちろんシステム面ではきっちり作られていたほうがいいと思うけども、世界観やら描写やらがあまり綿密すぎるのはゲームとしてどうだろうと思う。
ドラクエなんてのはこと描写なんかについては綿密さを求めていないというか、そこにちゃんと想像の入り込む余地とか、楽しみを見つける余地とかがまだまだあると思う。
リアルだ面白いといわれているバイオとかMGSとかでさえやっていればそういう余地に気付くはずだ。近年のFFなんかは逆にそんな余地を排除してしまおうという意気込みすら感じられるのでどうでもいいけど。
ゲームの楽しさってそういうちょっとしたマージンというか隙間にあると思うわけだ。元々CRPGTRPGのマスターやダイスの出目の処理を肩代わりしてくれるものであった。表現の幅がまだ狭かったのでシナリオなんかはかなり簡潔だったものの、それが逆に色々な隙間を作っていて、それを想像で補完したり、ゆるい作りの隙間をうまく使って裏技的なことを繰り出したりして楽しんでいた。
次第に表現の幅が広がるにつれてストーリー性が増したり、複雑な処理を行えるようになってきたりして、プレイヤーが余計なことをしなければならなくなった。この余計なことがいい部分と悪い部分を持ち合わせていると思う。
よい部分は遊びとしての幅や隙間は増えたこと。いろんなことが出来ることはいいことだし、そこからいろんな発見もあるし。
悪い部分は無駄な時間を消費させられること。基本的に今のコンシューマのRPGにおいて戦闘って意味があるものじゃなく、プレイ時間を延ばすだけのものでしかない。ダンジョン探索型の戦闘とキャラクターの数値的成長が目的のRPGは別として、FFなどのストーリー重視のRPGにあの数の戦闘ははっきり行ってムダだ。固定配置の敵とボスだけで十分だし、Lvの概念も20Lvあれば事足りる。まぁ何年もかかって作った美麗なムービー見るだけじゃぁ1日で終わっちゃうから、ミニゲームとして広大なマップをうろうろさせて敵と戦闘させて点数がたまったらお話進めますよってのが面白いゲームの要件を満たしているのやら・・・そこには確かに「綿密に作りこまれた」何かがありますが、イコール体験したいものかといわれると・・・あ、だから1位がドラクエなのか。
ちなみに私がこれまでで一番はまったRPGはWizardry5で、最近だと世界樹の迷宮ですが。7thDragonはあの花が邪魔で(まぁしょうがないんだけど・・・)気分よくRPGを遊んだ感じになれなかったのでねぇ。