ドリル帝国ブログ

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合宿で遊んでないゲーム

クアックサルバー

 ヤブ医者という名のこのゲームは様々な効果の材料を鍋にぶち込んで評価の高い薬を作るのがラウンドごとの目的です。ただし、材料袋の中には鍋に入れすぎると爆発(バースト)してしまうかんしゃく玉が何故か入っているので、どこで打ち込むのをやめるかのチキンレースでもあります。
 ゲームはメインフェーズ(鍋に材料ぶち込むフェーズ)は同時に進行して、その他のフェーズはスタートプレイヤーから時計回りに処理をするのでダウンタイムは短めです。
 まず、スタートプレイヤーは占いカードをめくって全員がその効果の恩恵を受けます。ゲーム終了時やラウンド終了時に恩恵がある場合もあります。さらに、トップのプレイヤーの点数と自分の点数の間にあるネズミのしっぽの数分、しっぽが材料として鍋に放り込まれます。これによってちょっと価値が高くしやすくなります。
 そしてメインフェイズですが、全員同時に材料袋から1個チップを取り出し、そこに書かれた数字分マスを進めた位置に置きます。そして自分でストップするかバーストした人は材料袋を手放して自分の前に置きます。まだ続ける人は同時に1個チップを取り出して~を繰り返し、全員がストップもしくはバーストして材料袋を置いたらメインフェイズは終わりです。薬瓶は一回だけバーストしなかった最後においたかんしゃく玉を袋に戻して新たに引き直すことができます。
 獲得フェイズはスタートプレイヤーから順に行われますが、最初のボーナスダイスはバーストしていないプレイヤーの中で最も評価の高い薬を作った人だけが振れます。次に、青、緑、黒チップの処理を行い、ルビーが貰える人はもらいます。
 そして、バーストしていない人は評価の横に描かれた点数と評価値をお金として新たに材料を買うことができます。バーストした人は点数をもらうかお金にして買い物をするかの一方しかできません。まぁ点数差は後で埋めやすいので、前半のラウンドはバーストさせてでも評価を高くして高い買い物ができるようにする戦略はありだと思います。材料は有限なので早いもの勝ち(といってもスタピーから時計回り)です。後半ラウンドでは評価が最大値まで行ったプレイヤーは全員ボーナスダイスを振ることができます。
 最後にルビーを使って薬瓶を再利用できるようにしたり、しずくで鍋を底上げしたりして獲得フェイズが終わります。
 ラウンド終了時に使った材料をすべて(一部例外あり)材料袋に戻し、ねずみのしっぽも皿に戻し、ラウンドが一つ進んでスタートプレイヤーが左隣に移ります。ラウンドが進むと使える材料の種類が増えたり、かんしゃく玉が材料袋に投入されたりします。
 全9ラウンドやって最も点数をとったプレイヤーの勝ちです。
 材料の種類は変わらないのですが、材料の効果を4種類に変化させることができるのでリプレイ性が高く、プレイヤーボードの裏面を使うと試験管ルールというまた新たなボーナスのあるゲームで遊ぶことができます。材料の効果は文章で説明されていますがアイコンでもだいたい分かるのでゲームプレイ中の言語依存度はそれほど高くないですし、プレイインタラクトは材料の購入の早いもの勝ちぐらいでソロプレイ感が少し強いと感じるかもしれません。引き運要素が高いのもあって実力差は出にくく、誰でも何回でも遊べる良質ゲームだと思います。

クアックサルバー 完全日本語版

クアックサルバー 完全日本語版