ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

高まりつつある

久々ボドゲ紹介

 まぁ今週末のボドゲ合宿が楽しみなので持っていくゲームを短く紹介。簡単に「テーマ」「ゲーム概要」「面白さ」な感じで短文レビューしていく。

サイズ/大鎌戦役

 架空のヨーロッパを部隊にした領地争いを牧歌的にデザインした作品。
 プレイヤーは一つの勢力とちょっとずつ違うボードを使ってヘックスで区切られた架空の東欧の地を支配していく。生産し、勢力を広げ、時に戦闘し、遺跡であるファクトリーや各地での遭遇などを経て、条件を満たすと手に入れられる星章と実質的な点数であるコインを集める。
 システマチックかつ前半はソロ感もあるけど支配地が広がっていくに連れ牧歌的な空気が出し抜き、戦い、抜きつ抜かれつの雰囲気になって収束していくので最後まで展開が面白いまま続くのがゲームの良いところ。

サイズ - 大鎌戦役 - 完全日本語版

サイズ - 大鎌戦役 - 完全日本語版

テラフォーミングマーズ

 火星のテラフォーミングに参入する企業の争い。
 海洋面積、酸素濃度、気温という3つのグローバルパラメータを共同で上げながら、一企業としてプロジェクトを実施して火星開拓に貢献していく拡大再生産ゲーム。資源の産出、緑化、都市の建設から核実験や小惑星を使った過激な温度上昇などプロジェクトは様々で、時にはライバル企業の邪魔をしたりも必要となってくる。グローバルポイントが全て最大になるまで火星開拓は続く。
 基本はサン・ファンに代表されるカードを使った拡大再生産ゲームにタイル配置がミックスされている感じ。火星表面に海洋、森、とし、その他施設などヘックスタイルが置かれるたびに徐々に火星が開拓されていく様もよい。プロジェクトを買ってコストを払って実施するという二段構えなのも悩ましいところ。

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

狩猟の時代

 狩猟と発展を繰り返していくワーカープレイスメント。
 二人いる酋長が狩場へ部下を連れて狩猟に行ったり戻ってきたりするたびにその狩場の資源がもらえ、あとから来た他の酋長たちに押されるように狩場の奥へ行ったり先に帰られて戻されたり。手に入れた資源は発展に使い、食料が腐らないように洞窟を掘ったり、部下を増やしたり、狩場に駐屯小屋を作ったりと発展することでさらに資源が狙いやすくなる。特殊なワーカープレイスメントの動きと発展の相乗効果をうまく使って部族を繁栄させる。
 特にルールは難しいわけじゃないのだけど、ワーカーの配置と戻し双方で資源が手に入り、あとから来た部隊に奥へ押されて嬉しいときとそうじゃないってなる時があるのが秀逸。ワーカーの数は最初から最後まで二人で部下は奥へ押すための人員というのもいい。
gamemarket.jp

クアックサルバー

 鍋にいろんな材料ぶっこんで素晴らしい効き目の万能薬を作るヤブ医者(クアックサルバー)。
 いわゆるバッグビルドに分類される構築型ゲームで、初期材料を袋の中からひいていくのに始まり、バーストするかここまでと止めるかでその後の買い物や得点が変わってくる。新たな材料を入れてラウンドが進むごとに品質が上がっていき高い材料や得点が取れるようになっていく。7種類ある材料の効果も4タイプありゲームごとに違った局面が生まれる。
 これもチキンレースとバッグビルドという組み合わせでルールが簡単なわりに駆け引きが面白い。最初のうちは得点よりも材料を買うためにバーストしてでも品質を高め、中盤から両立させていき後半は高品質高得点を目指すというレース展開も合わせて面白い。

クアックサルバー 完全日本語版

クアックサルバー 完全日本語版

ふたつの城の物語

 協力して作るふたつの城。
 両隣のプレイヤーとの間にあるふたつの城をドラフトで手に入れた部屋を配置していくことで協力して作り上げていく。連鎖や配置などで得点源が異なる部屋の配置を隣と相談しながら置いていき、担当した城の点数の低いほうが最終得点になるのでバランス良くしかも高い点数を目指し、協力してるのに出し抜くことも必要。
 一つの城を二人で担当するだけではなく両隣となので二つの城を担当しなければいけないところが肝。ドラフトゲームなのでダウンタイムも少ないのと、配置する部屋のアートワークもあって非常に派手に見える。得点計算は道中も考えなければいけないけど本当に計算するのは終了時だけなので、後からあそこじゃなかった~とかなるのもいい。あと、最大7人でできるのに時間はさほど変わらないところも特筆。

ふたつの城の物語 完全日本語版

ふたつの城の物語 完全日本語版