ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

期せず休み

金曜日になって5月の土曜出社がなくなったことを初めて知る。前日にプライベートなボドゲ会の誘いを断っていてがっくりしてたので、ぼそっとつぶやいたらもう一度誘い直してくれて嬉しかったのでした。
土曜日はそのプライベートなボドゲ会で選挙ゲームと歴史ゲームをやってまいりました。まぁインストも時間かかるし、ゲーム自体も重めなので結局3つしか出来ませんでしたが、面白く遊べ、全部初めてやるので新鮮だった。

  • デイ・マッヒャー

ドイツの選挙を扱ったゲーム。7つの地方議会選挙を戦い、連邦議会の推進政策と議席数を競うなかで、得点を稼いでいく。
地方議会には4つの政策があって、4議会まで先が見えている。つまり、今現在選挙戦を争っている議会以外に未来3つの選挙戦も見据えながら戦わなければならない。自分の持つ6つの政策カードと地方議会の推進政策を一致させたり、人気をコントロールしたり、有力議員を配置したりして選挙を迎える。別の地方選をやっている間に先の議会の期日前投票で票数を得たりできるのもなかなか練られている。
全部で6ラウンド(6ラウンド目に6,7議会を処理する)あり、それぞれ14のフェーズがあるので時間もかかるし覚えるルールも多い。しかも政策は手札3枚までをランダムに交換でき、1ラウンドに1枚しか場の自分の政策と交換できないので、結構運の要素が強い。私はこの政策カードのYesNoのてれこがずーっとつきまとって地方議会で点数を伸ばせず、頑張って連邦議会議席数を稼ぐ戦法で戦ったけど沈みました・・・。
たまにガッツリこういうゲームをやるぞと意気込まないとなかなか出来ないゲームだなとは思うけど、嫌いなゲームではないかなぁ。運要素もこのくらいはいいかなと思うし。

  • エレクションX

見かけるたびにやってみたいと思っていたイギリスの選挙を扱ったゲーム。ブロックにわかれたイギリスの地方を、自分の支持者に対して遊説を行いながら得票数を稼ぎ、最後に浮動票を取り込んで選挙に勝つことを目指す。
手番は2アクションで、アクション以外に1回だけ移動が可能。これを駆使して自分の手元にある支持者タイルをそのブロックの同じ支持者マークのところに置いていく。連続行動ができるようになったり、ボーナスで置けたり、浮動票を獲得したりしながら誰かが20のラインに到達したら遊説終了。手に入れた浮動票をすべて埋めたら各地区の得票数を出して、すべてを合計して最も多い票を取った人が勝ち。
票数の多いブロックで勝ちに行くか、タイルの配置少なくても勝てるところを取りに行くか、基本的にアブストラクトなので動向を見ていく必要がある。今回はMIDLANDSをメインにその南側をと思っていたら結構固まってしまって身動きが取れなくなり、北部の押さえを浮動票でどうにかするしか無くなってしまったのが痛かった。結構先手番の有利が強いゲームだと感じた。ガチゲー好きにはたまらない面白さがある。

  • むかつく友達、行きたくないパーティー

原題Fiese Freunde Fette Fetenなのでフリードマン=フリーゼ作の通称4F。人生の目標カード5枚を手に、それをクリアしていくためにステータスアップに励むゲーム。こう書くと美しい人設計をするような感じに聞こえるが、ドラッグや肥満、カルト、恋人になったり別れたり結婚したり別れたりとかなりパンチの効いたアングラ人生を送ることの多いゲーム。
思春期時代のイベントはただで取れたり、簡単なパラメータで取れるんだけど、本番は手持ちの時間チップを使ったせりと必要なパラメータがあるかどうかで取っていくのでなかなかうまくいかない。あまりイベントカードをとらず(経験を積まず)にパスアウトすればたくさんの時間チップがもらえるが、最後まで残るとチップは1枚ももらえない。このへんのさじ加減があるので、そのせりで何でも揃えようとしないで、時間には余裕を持ったほうがいい。私は薬とタバコにはまり、肥満気味で寂しく、カルトにはまりでも頭が良くて、一度恋人と別れてて最後にひとりきりの余生を過ごすというひどい一生を送るところだったんだけど、負けたので最後まで行かなかったから寂しい余生は送らずにすんだ・・・よね・・・。


んでもって日曜日は船堀でまんまるに参加。NAVITIMEに騙されて急行走ってないのに急行待っちゃったもんだから10時半頃に。

結構評判のいい歩いてタイル拾ったり塔を建てたりする系統(ドーンウォークって言うのかな?)の新作ゲーム。ちょっと1枚神様タイルの能力を間違ってたので勿体無いことをしたけど、それはそれとして、なかなかに面白いゲームだった。
ゲームは6つのエポックに分かれていて、3エポックごとに得点計算をする。まずエポックの最初に民族カードをめくってその恩恵(制約もある)を受け、ヘックスボードの所定の位置に獲得物タイルを置く。さらに神様タイルも置かれる。手札として貢物カードやお金、移動力があって、お金は1金、移動力は2歩、貢物は4種類といった感じ。これがランダムに5枚配られて(実は今回は恩恵で7枚だったけど)スタート。この1つのエポックは獲得物タイルが全部取られるか、神様タイルが全部取られるかで終了条件となる。
手番では移動、購入、神様タイルの入手、手札を3枚補充のいずれか1つを行える。面白いのは、移動を選ぶと自分は1移動力の足あとマーカーが手に入って移動を行えるが、他のプレイヤーも移動を行えるのだ。基本的には移動は手札を出して行うんだけど、獲得物や神様で移動力が増やすこともできる(しかもパーマネント)ので、素で移動力5を持ってる人がいると自分では移動アクション取りたくなくなったりする。まぁ移動するためには足あとマーカーや塔マーカーがいるのでそう言うのを見はからってやればいいのだけど。
ルール量や特殊能力なんかが多いのでインストが長いけど、エポックが進むに連れてゲーム展開が早くなって収束性はいい。ちょっとルール間違えてて大味になってしまったけど、ちゃんとしたゲームを想像するに、かなり面白いゲームだ。カードの引きが多少の運の要素をはらんでいるのもいいアクセントかな。

  • ストリームス

すごろくやさんのオリジナル最新作。1〜30の数字のカードの山から1枚ずつ引いて、引いた数字を自分の20個のマスに書いていく。出来るだけ昇順に連続して並ぶような塊を作って(最高で20個連続1塊)その連続数で点数が入る。例えば2連なら+1点、10個なら+20点等。ただ、6点12点などいきなり点数下がってるところもあって、余計な連続数になることもあり。10分で終わる手軽さと、一応11〜19は2枚ずつ入ってるなどひねりも効いている。1回目はこの6連が+3点というひどいのに当たってドベ、2回目は12連が+20点(11なら+30、13なら+40)を食らったもののトップでした。

  • フォレショレ

ワレス作の軽めのせりカードゲーム。4色+オールマイティーで1〜5の数字の書かれたペンギンカードと、せりの対象となる2,4,6,8,10の書かれた氷山カードがある。自分の手札は最初12枚で、ペンギンカードで色マストフォローの競りを行う。勝った人は氷山がもらえるが、せりに参加した人はその出したカードを捨てるか連れていくか選ぶ。連れていったペンギンの数が得点になるのだけど、その数乗せられる氷山カードがないと、乗せられなかった分は1匹につき-2点になってしまう。それからせりに参加して1枚出した人は1枚、2枚以上出した人は2枚までしか手札を補充できないので、出し過ぎると手札が少なくなってしまう。せりの開始プレイヤーでその氷山が取りたいならできるだけ大きな数字を最初に出してしまったほうが良いと感じる。もちろん安く競り落せればいいのだけど、結局氷山がないとマイナスなので連れて行く数は細かく調整したい。氷山のスペースが空いてる分には特に損はないし。結構ジレンマのあるシステムで面白かった。

  • シークレットエージェント

BNNが15年くらい前に出した、当時はやりの縦長箱のカードゲーム。国家元首になって技術を建設したりスパイを送って亡命させたりして得点を稼ぎ、妨害やスーパースパイの活躍で相手を陥れていく。
やはり古いゲームなのでかなり粗い面があるけど、手札の中に入っている国家元首のカードをスパイで引かれると、そのスパイの数値以下を2d振って出せば暗殺できて、場に並んだ技術を3枚退かす事ができたりなかなか白熱する。手札は7枚までなので、すなわち防御力であり行動力でもある。まぁ手番には1枚しかプレイ出来ないけど、ガードしたり、災害起こす難易度下げたり、国家元首を引かれるリスクを下げたり。
前半がかなりグダグダして、後半ぐっと収束して暗殺合戦になったりするのが、まぁまぁ盛り上がりの曲線は上向いてていいかなと思う。

  • オリュンポスの星空

自分の星をオリュンポスの星空に輝かせるゲーム。なかなかにファンタジックでしかも基本ガチゲーなのでなかなか悩ましい。
全員いっぺんに4つの神様のうち1枚選んでプロットする。被ると被った人数-1のパワーを消費してしまう。神様はパワーを消費して星のストックを増やす、輝ける星の数を増やす、星を配置する、星を入れ替えるの能力があって、それぞれスタートプレイヤーから順に出した神様の力を使う。
神様への捧げ物としてパワーがあって、さっきの被りの時や、入れ替えるとき、星をストックに補充するとき、松明(輝ける星の数)を増やすときに消費しなければならない。手に入れる手段は、星を配置してそのエリアの自分の星以外の分の半分(1エリア10個なので1個配置で5パワー、2,3個配置で4パワー・・・)が手に入る。それと自分の得点を1点下げて2パワー(1位の人は1パワー)をもらうことができる。
1日朝昼夕の3回で、夕方が終わると得点計算をする。5エリア中何エリア配置されているかや円周に配置されている数、星座としてつながってる個数などで得点が入る。
これを5日間やって最も得点が高い人の価値。まぁ手番もあるけど、被らないように神様選んだり、1位にならないように、でも離されないようにしたり、1位を一生懸命叩いたり。コンポーネントの視認性がいまいちなのがもったいない。ちょっと手を加えるとプレイアビリティーが上がる感じ。


7Wonders持っていったけど私はやりませんでしたよ・・・。モノ自体は2回ほど稼動してましたけどねw
やれなくて一番気になったのはグラナダかなぁ。アルハンブラのシリーズらしいのだけど、評判良いけど日本にあまり入ってきてないみたい。まさに一期一会だなぁ。どこかで見たらぜひやりたい。