ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち

ネタバレ回避の感想をまず総括から。厳しい言い方をするとこれはオールスター映画ではない。脚本は冴えているし、バトルも頑張っているけど、いわゆる単品の映画版とおなじプリキュアが助っ人になってしまっているのがちとアレかなぁ。
今回の映画にはプリキュア以外の主人公が居るわけだけど、これってプリキュアオールスターズでは初めてのことなんだよね。オールスターズ以外の単品映画では毎回ゲストキャラが主人公でそれを助けるプリキュアという話になるんだけど(スイプリはアコが主人公でそれを助ける感じだった)、これって単品ならいいけどオールスター映画ではダメなんじゃないかなと思った。
基本的にDXシリーズでは新プリキュアへのバトンタッチと、先輩プリキュアたちの完成された強さへのあこがれや尊敬、プリキュアの力で困難に立ち向かう「あきらめない」とか「奇跡はおきる」とかそういう肉弾戦をしてても最後は心の強さみたいなところが主軸になっているんじゃないかなと思う。
今回はこれらは殆ど無い。基本的に主人公をお助けする役目を淡々とこなしている。そうなるべくしてそうなっていく脚本は良くできているし、目的は達せられているけど、オールスターズの活躍を期待していると何だこりゃとなるかもしれない。特に初代、SS、5の面々は割りを食っている形になってるし、直前の先輩であるスイートの面々も活躍はしてるけど新人プリキュアとの関わりが希薄なことが今後のオールスター映画にとってどうなのよという感じがする。
前述のとおりお話は良い。主人公とフーちゃんの関わりとラストまでの流れはきっちりしている。でも、これはオールスター映画でやる必要あったんかなと。女の子は誰でもプリキュアになれるというキャッチコピーが主題なんだろうからそういう立場の子はいてもいいけど、プリキュアになれたけどどうした?って感じなのがねぇ。お話はきっちりしているんで面白いんだけど期待とは違う面白さだけがあって、期待通りの面白さで感じられるものが足りないというか。
それでもやっぱり面白かったんだけどね。EDダンスはイェイ!イェイ!イェイ!を全員であのCGモデルで踊るというすごいことになっているし、今回のライトの使いかたも工夫されているし、相変わらずトラウマ描写もあるしなw
前売り券もまだあるので、席が空いてくる頃にもう一度見に行こうかねぇ。そして7月に出るだろうBDが早くも待ち遠しい。