ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

余韻

まぁ毎度のことながらプリキュアシリーズは、新作になるたびに1話の評判はあまりよろしくない。無印->MHですら違和感だとかへそがないだとか評判を落としたほど。終わってみれば高評価だったハトプリも、1話の頃はあそこまで化けるとは思われてなかったし、フレプリや5もなにやら違和感を持って始まるのがならわしみたいになってますな。
でもこれって、ものすごく重要なことなのかなと思う。ちゃんと変わったんだということだし。同じような内容を焼き直し続けるのではプリキュアじゃないと思うんだよねぇ。ただ、変えちゃいけないところもあると思う。例えば売りの一つであるところの格闘シーンとか、中学生女子の微妙な関係とか。根底に流れている日本アニメの魔女っ子モノというフレームワークからも大きく逸脱してもなぁとも思うし。その共通事項が世代間を埋める重要な役割を果たしてるからなぁ。自分の頃はセラムンで次の世代がおジャ魔女で子供たちはプリキュアでってな連綿とした変わらないことも必要。
今回脚本に中学生日記の人が入っているので結構学園描写は増えるんじゃないかな。555やフレッシュでは一時期学園描写が薄くなって寂しかったものだけど、2人とも同じ学校で幼馴染だし、かたや響はいろんな部活の助っ人という、いい手を使っていろんなところに首突っ込めそうだし、奏のスイーツ部は逆に1つの部活の仲間っぽさを堀り下げれそうだし(ファッション部みたいに)。
それから味のある敵ってのもこのシリーズには必要で、ある程度悪事を働く理由がはっきりしててほしい。実はこの部分はハトプリは失敗している気がする。デューンの砂漠化の理由付けも、心の花を枯らすことも何につながってたのかは不明瞭なままだったし。ただ、敵が魅力的だったのもあってうまく戦いが回ってた感じ。
スイプリは世界の危機感がちょっと弱いのはかなりコメディー寄りになっているからなんだけど、公式HPのキャラ紹介の「しかし、実は・・・」を見ると、ひとクセありそうかな。トリオザマイナーなんかは1話では没個性だったけど、2話以降トリオ漫才でも始まればいいキャラになってきそう。アフロディテメフィスト、ハミィとセイレーンの掛け合いを見てると、このトリオが没個性の戦闘要員だとは思えないしね。
まぁ、えりかみたいななんか本当にうまくいったウザカワキャラはなかなか生まれないだろうなぁ。追加戦士や仮面プリキュアがどの程度どう関わってくるのか。まだモブの中にうもれている追加戦士候補を、どう組み立てていくのかも興味ある。ゆりはかなり特殊なパターンだったけど、いつきのような感じになるのかなぁ。パッションのようなパターンもあるけども、仮面プリキュアとかいるからひねってくるかねぇ。
絵的な心配は拭えないなぁ。あの絵は動かすのも大変だし、安定してあの絵をトレスするのは難しいだろうしなぁ。作監のセンスを問われるデザインだと思うわ。
歌をテーマに据えているのでこれからそれがどう表現されていくのかも気になるけど、OP、EDも気になる。難しいというのが第一印象。OPはタイトル連呼の王道な感じだけど、変調するしメロディーラインもリズムも意外と複雑だし。EDはまたソウルフルなナンバーで口ずさみにくい感はあるし、ダンスも結構難しい。でも嫌いじゃないんだよなぁ。CD早く欲しいもの。
見所も心配もたっぷりな感じで、プリキュア8作目、スイートプリキュアはおすすめアニメの一つですな。

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