ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

俗ガンダム論

なんとなく某所や某所でガンダムの話題を見た挙句に、KAT-TUNの番組でm-flowがガンダムの話をしてたので、個人的なガンダム好き論を。長編作品だけという意味合いでTVシリーズだけを取り上げました

打ち切られたとおり初回放送は時代とマッチしてなかったけど、再放送後にそこもクリアして後に語り継がれることとなる金字塔。背景に流れる戦争の図式とメイン主人公たちの闘争が剥離しすぎず、想像力を奪わないいい位置関係のまま話が最後まで進むのは見事というほか無い。キャラクターの魅力もメカの魅力、背景を想像/創造する楽しみなど評価すべき点も多い

作品の作りは1stと同じで良好ながら物語が過度に人間ドラマに偏りすぎたきらいがあるため人を選ぶが、良質のドラマ、メカ、背景は健在。導入からマクロな視点で話が進むので、緻密な世界設定の提示の仕方がうまく無いと厳しいのだが、そこはある程度クリアされている。2作目なので1stを見ていないと厳しい部分があるのは仕方が無いがマイナス点かも

Z直後の話をZ直後に放送した作品なので連続して見ていれば世界観や設定でつまずくことは無いが、視点がミクロなところから始まって、剥離したまま広範でマクロ視点に統一されていくので感情移入しやすい反面、置いていかれる感じもあった。戦争の理由がこの辺から個々の思惑の絡み合いになっていって必然性が失われつつあった気がする

時代が進んでUCのような戦争の形態から、貴族主義と革命軍というような主義主張が明確になって戦争自体の理由はわかりやすくなったが、物語が過激だったり奇抜だったりするのが万人受けとは言い難い。それでも物語りに流れる主題は変わることなく進むので視点を失うことは無い

さらに時代が進んで物語はファンタジー色が加わった。戦争の図式も主題もわかりやすく、キャラクターも魅力的だったので完成度は高い。その分緻密さや背景への興味は薄くなってしまった。MSの奇抜なデザインも受け入れにくい一因かも

完全スピンオフ作品の第一弾。ガンダムである必要性は無いが登場するMFがほぼすべてガンダムであること、ガンダムファイトで雌雄を決するという単純さ、物語が格闘熱血アニメのフォーマットどおりであるところで受け入れやすさはあった。MFの魅力よりはキャラクターの魅力によるところも大きい。起承転結を全うして完結している作品としても評価は高い

スピンオフ第二弾。複数のガンダムと美形主人公たちというある種の思惑はあったであろうものの、完全平和主義、コロニー、OZといった戦争をする理由がわかりやすかった。物語の構図も戦争をしている視点とガンダムとそのパイロットたちの視点がいい距離で展開していた。ガンダム以外のMSにも兵器としての魅力があったが、おもちゃとしての魅力は低かったのかもしれない

スピンオフ第三弾。戦争から冒険譚へシフトした点と、この作品でのニュータイプ論のようなものが設定されていた。ただ後半に以前おきた戦争とからんで視点がマクロ化していくと迷走してしまった感があるし、MSに魅力が足りなかったのはマイナス要素として大きい。魅力的なキャラクターもいい位置に配置されていなかった

スピンオフ第四弾(∀をスピンオフと数えていないので)。多分に1stやUC系の作品へのオマージュを含みつつも消化し切れなかった作品。キャラクターの魅力は姿形だけで、言動には共感できる点が見当たらず。物語本筋はマクロ視点を提示しなさ過ぎでミクロなやり取りが続いていくだけなのに、それに世界が動かされていく構図が、どちらかといえばヒーローものの展開に思えるため薄い。MSも魅力に欠けた

スピンオフ第四弾の続き。さらに視点がミクロになって、マクロなあれやこれやが明かされたときは最終局面という戦争描く気はまったく無かったと思われる。これもキャラの魅力は姿形だけでやってることは稚戯に等しく、サプライズもカタルシスも空振りというお粗末な物語展開。美形並べてこれといって主題に沿った行動もさせなければ、何かまともな主張もさせないという、個人的にワーストな作品


UC原理主義者に読めるかもしれないけど、1stの次に好きなのはWなんだよねぇ・・・種はまぁ見れたにしては種死はひどかったなぁ・・・何がしたかったのかわからないのは種死だけかな