ドリル帝国ブログ

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あっさりめに

マーク・アンドレ

 ボードゲーム作家で宝石の煌きでブレイクした人というイメージじゃないかと思うけど、放課後さいころ倶楽部でも取り上げられたバロニィの作者でもある。私は宝石のキラメキとその拡張、マジェスティしかもってないけど海賊のワーカープレイスメントであるセイル・アウェイはちょっとやってみたいかなぁ。

宝石の煌き

 拡大再生産型の宝石集めゲーム。5色7枚ずつの宝石チップとオールマイティな黄金チップ、それらを使って手に入れる宝石商人カード、ボーナスであるパトロンタイルといったシンプルなコンポーネントに、手番では宝石チップを取るか宝石商人カードを買うか宝石商人カードをキープして黄金チップを貰うかの3つのうち1つだけを行うというこちらもシンプルなルール。
 手に入れた宝石商人カードは今後宝石商人カードを買うときに自分の前に並べられている宝石承認カードの宝石分コストが割り引かれる。宝石チップは10枚までしか持てないが宝石承認カードが自分の前に溜まってくれば宝石チップの支払いが少なく、時には支払わずに宝石商人カードを買うことができるようになっていく。このへんの拡大再生産のメカニズムはわかりやすいし、パトロンタイルによって宝石承認カードの扱う宝石の種類に人気の偏りが出てただ宝石商人カードを手に入れればいいわけではなく、パトロンの要求(ダイヤ3枚、オニキス3枚、ルビー3枚など)を満たしてパトロンタイルを手に入れることも考えないといけない。
 ゲーム自体はレベルの高い宝石商人カードに書かれた点数とパトロンの点数の合計が15点を超えたラウンドで終了し、最も点数の高いプレイヤーが勝つ。基本的にオープンでアブストラクトなゲームだけど宝石商人カードが場に出てくるのはランダムなので苦労して買った後にでてきたのが支払いが楽な同じ宝石の商人だったりするなど悲喜こもごももあったりする。
 コンポーネントもルールもシンプルと言ったけど、宝石チップは程よく重厚でチップに惚れて買ったというのもあるんだけども。

宝石の煌き 日本語版

宝石の煌き 日本語版

マジェスティ

 5人の手下を使って自分の領地に人を招き入れてその恩恵による点数とゲーム終了時のセットコレクション、マジョリティでの点数を競うゲーム。プレイインタラクト(相互干渉)が程よくあって、ゲーム中は点数はプラスにしか動かないのでどんどんどれが最善手なのかを考えて人を招き入れていく。
 これも点数チップが宝石の煌きより一回り小さいけど重厚でたまらない。まぁそれだけじゃなくルールも簡単だし、どこを抑えるのか、手下5人の使い所がどこなのかというのも駆け引きの一つ。山から6枚の人物カードが並んでいるんだけど、山に一番遠い人物カードは無料、それ以外を取るにはそのカードの手前まで一人ずつ手下(ミープル)を置いていかなければならない。つまり山に一番近い6番目の人物は5人の手下を1枚ずつ置いていく必要がある。もちろん、その後に手前の人物を手に入れれば乗っかっている手下は全部自分のものになるのだけど、5人までしか手元に置けないのであまりはストックに戻す必要があるけど。
 領地の施設は迎い入れた人物を置く場所が決まっていて、置かれるとこれまでに同じ施設に置かれていた人物カードも含めて効果を発揮する。代替はx人数分の点数が入るのだけど、他のプレイヤーへの攻撃をしたり攻撃を防いだりするのも人数が関係していたり、その施設に一人でもおいてあるプレイヤー全員が恩恵を得たりもする。12ラウンド(12人来る)んで相乗効果を高めたり、それぞれの施設のマジョリティを考えたり、7つある施設すべてに人置くセットコレクションを考えたりと相手の領地も見ながら誰を迎え入れるか考えるのはとても楽しいし、ルール簡単だけど悩ましいのが非常にいい塩梅で効いていると思う。
 プレイ時間も短めで、領地はA面とB面があるので繰り返し遊ぶのもくじゃなく楽しいと思える逸品。

マジェスティ 完全日本語版

マジェスティ 完全日本語版

 どっちもまだ手に入りやすいので気になったら入手して遊んでみて欲しい。宝石の煌きは都市という3つの拡張が入ったものもあるので、宝石のキラメキに一味加えて遊ぶのもまた良し。この3つの拡張はどれもなかなか面白かったので。
宝石の煌き:都市 日本語版

宝石の煌き:都市 日本語版