ドリル帝国ブログ

ボドゲと映画とときどき旅行

合宿でやったゲーム其の一

テラフォーミングマーズ

 各プレイヤーは火星を地球化する事業に参画する企業となって最も地球化に貢献することを目指すゲームです。
 ゲームは全員が共通して開発していく火星表面をヘックスで区切った火星ボードと、自分の企業の資金(クレジット)や生産力などを表すプレイヤーボード、イベントや施設などのプロジェクトカードの大きく3種類のコンポーネントがあり、プレイヤーボード上の各資源や資金、生産力でプロジェクトカードを入手、プレイして、火星の開拓を行うというゲームの流れになります。
 酸素濃度、気温、海洋面積(水タイル)の3つのグローバルポイントがあり、基本的にはこれを上昇させることでTR(地球化レート)が得られて、最終的にこの3つが最大値になった時にゲームが終了してボーナスを含めて最も高いTRを得ているプレイヤーの勝利となります。
 一つのラウンドは4枚のプロジェクトカードを引いてうち欲しいものを3MCで買って、7種類のアクションから人手番2アクションまで行って全員がパスするまで繰り返し、残った電力を熱に変換して、生産力でクレジットや資源を産出するという流れになります。
 アクションの例としては手札のプロジェクトカードをコストを支払ってプレイして様々な効果を得たり、持続効果を使ったり、標準プロジェクトを実行したりなどになります。重要なのはグローバルポイントを上げることですが、自身の生産力を上げたり他の企業を邪魔したりとやれることは様々です。
 非常に多様なプロジェクトカードが有り初プレイだとどうしたらいいのかわからなくなることもありますが、酸素濃度と気温と海洋面積を増やすということが得点(地球化レート)に直結しているので、今できる最大得点行動にならってプロジェクトを進めていくことが得点を伸ばす秘訣なのは他のゲームとも変わらないと思います。
 とっつきにくさを超えた先には火星を開拓するロマンを感じられる良作ゲームだと思います。

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

スコットランドヤード:カードゲーム

 村の人生や脱出:ザ・ゲームなどを手がけたブラント夫妻による、名作スコットランドヤードのカードゲーム化作品です。
 すべての刑事が脱落するか山札が尽きるまでにプレイヤーの中に潜むミスターXをあぶり出して白日のもとにさらけ出すのが目的です。もちろんミスターXはそれまで逃げ通すことが目的になります。
 どこにいるのかを探るのではなく誰がミスターXなのかを探る正体隠匿ゲームになっていて、チケットによる移動はチケットによるアクションに変わっています。
 正体がバレたあとも刑事たちとミスターXの攻防は続き、ミスターXは更に強力なアクションが行えるようになります。
 ゲームの展開は早く、正体がバレた後の攻防はかなりスリリングなものになります。そして時にまたミスターXは正体を闇の中に溶け込ませてしまうのです。
 題材の消化が素晴らしくまとまっていて、スコットランドヤードらしさを感じることができます。どちらの陣営もいろいろな戦略が考えられますが、正体が割れずに疑心暗鬼なうちは捜査で手札を確認に行くのが優先になるでしょう。正体がバレればどんどん手札を抜かれるので4枚引きや、まだまだ早い段階ならまた隠れてしまうのもいいかもしれません。
 不思議と2,3戦したくなる手軽さと面白さがあるので良作なカードゲームだと思います。

スコットランドヤード カードゲーム 日本語版

スコットランドヤード カードゲーム 日本語版